より良い保育園経営をめざして
当法人は昭和43年鹿屋市に設立され、昨年創立50年を迎えました。設立当初から保育所一施設のみを運営する小規模法人ではありますが、常に目の行き届いたより質の良い保育が行える保育所を目指して日々運営を行っています。
保育所は2015年の児童福祉法改正により「保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設」から「保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設」へと定義が変更され、これまでよりさらに多様化されたニーズに応えることが求められるようになりました。
しかし、求められているニーズ全てに応えるのではなく、求められているニーズの中から子ども達の最善の利益を第一に考え、子ども達にとって一番の幸せは何かというものを常に念頭に置いてニーズを精査していかなければなりません。保育所の大きな役割の一つに子育て支援がありますが保育所に求められている子育て支援とは何か、保護者の方々が子育てを負担に感じるのではなく、子育てに喜びを感じられるようにする為に保育所はどのような支援を行っていくべきか、常に自問自答する毎日です。
「三つ子の魂百まで」という言葉もあるように、その子にとって人間形成が行われていく中で一番大事な乳幼児期に多くの時間を過ごす保育所において日々成長していく子ども達の姿に喜びを感じつつも常に責任感を持ちながら保護者の方々と協力連携し子ども達が楽しく通える保育所、保護者の方々が安心して預けられる保育所を目指しています。
また、私は昨年度から園長となり職員を管理する立場として、より多くの時間を子ども達と接する職員の精神的な安定、ワークライフバランスを充実させることを考え職員処遇に取り組んでいます。家庭における子育てと同様、職員が子ども達と接する時、職員自身の精神状態が安定していなければ子ども達への影響は大きなものとなります。職員のワークライフバランスがより充実し、良い精神状態で日々の業務に従事できるよう、業務の効率化や書類作成作業等の簡素化出来るところは簡素化を行い、仕事によってプライベートやその他の時間が犠牲にならないよう出来るだけ定時での帰宅を推進しています。職員の皆が心に余裕を持ち、気持ちよく働ける職場環境づくりこそが子ども達に対する質の良い保育と保護者に対する最良の子育て支援に繋がっていくと信じ業務を行っています。
まだまだ二年目の新米園長ですが、前園長であります当法人の理事長や経営協をはじめとする様々な団体の諸先輩方から助言を頂きながら子ども達にとっての「幸せ」「喜び」とは何か、常に自問自答し続け、これからもより質の良い保育、より良い子育て支援を追求していきたいと考えています。